777が主人公だったらここまで話膨らむ前に終わってそう。
*当ブログはネタバレを含みます。
本編
己の醜いエゴをアナムネシスに指摘され頽れる零。
アナムネシスは去ったが、アナムネシスが置いていった幽鬼の群れが零たちに迫ろうとしている。
❑777
「……むー!先に謝るからネ!ゴメン、零!」
❑幡田 零
「いたっ!……なにするの!?」
❑777
「聞いて!あいつ、みらいを追って行ったヨ!」
「零はそれでいいの!?」
❑幡田 零
「…………。」
❑777
「よくないよネ!?777、知ってるヨ!」
「零がどれだけ妹を大切に思ってるかも、ナニがあっても絶対に助けるって決めてるコトも!」
「だって、777は零のコトちゃんと見てきたから!」
❑幡田 零
「……777。」
❑777
「悩むのも苦しむのも、ゼンブあと!今は、倒すの手伝って!」
❑幡田 零
「……うん。」
なななちゃんが主人公でいいのではないでしょうか。いい子だわぁ。
777と幽鬼を撃退した零。疲弊しきった零はその場で倒れてしまう。
目が覚めると自分の部屋だった。どうやら777のおかげらしい。千と小衣もおらず一人アナムネシスとみらいを探す777のもとに急ぐ。
こういうこと言っちゃいけないんだろうけど小衣さんたちも一度撤退したらすぐに会えるんじゃ。
❑777
「戻ってきてくれてよかったヨ!もう大丈夫?」
❑幡田 零
「ええ……たぶん。もちろん。」
❑777
「どっちかわからなくて不安だヨ……。」
❑幡田 零
「辺獄の状況は?アナムネシスと……みらいの。」
❑777
「あっちこっち探したんだけど、手がかりはなにもないネ……。」
❑幡田 零
「小衣さんと千さんも?」
❑777
「うん……さっぱりだヨ。この辺じゃないのかも。」
❑幡田 零
「だったら、私も一緒に行くから、もっと奥へ進んでみましょう。」
❑777
「そーだネ。」
❑幡田 零
「……777?どうかした?」
❑777
「ひとつだけ、零に訊いていい?」
❑幡田 零
「アナムネシスが言っていた復讐のことなら、私本当に身に覚えが……。」
❑777
「そうじゃなくて!そうじゃなくて……訊きたいのは。」
「……零が倒れたの、777が攻撃したせいじゃないよ、ネ?ネ?」
❑幡田 零
「え……訊きたいのってそんなこと?あれは……。777のせいじゃないよ。」
❑777
「ホント?うっかり、押しちゃいけないツボとか、ヒコーを突いちゃったのかと……。」
❑幡田 零
「そんなことないから、気にしないで。」
❑777
「よかった……ほっとしたヨ……。」
❑幡田 零
「それに、777のおかげで踏みとどまることができたの。……危ういところで。」
「私は、まだ戦える。だから、行きましょう。」
零ちゃんだいぶ素直になったよね。いいことだ。
シナリオパートまでのステージ攻略があまりにも書くことなくてつらみ。
❑777
「いっちばーん!777、金メダル!」
❑幡田 零
「……ふたりしかいないけどね。」
❑777
「そんなことないヨ!零が銀メダルで……えっと、ヘラクレイトスが銅メダル?」
❑幡田 零
「ヘラクレイトスも人数に数えるの?」
❑777
「そーだよネー……。せっかく4人揃ったのに、またばらばらだヨ。」
「あ、モチロン!777は零がいればえんじょいなんだヨ?」
「でも……小衣と千がいないの、やっぱりちょっと寂しいナ……。」
❑幡田 零
「……幽鬼がみんな、777みたいだったらいいのに。」
❑777
「……777だって零と出会わなかったら、どうなってたかわからないヨ?」
「777にとって大切なヒトは零だから……。辺獄にいても大切なヒトが出来た777は、きっと幸せ。」
「でも。大切なヒトと離ればなれになって、二度と会えないなら……。」
❑幡田 零
「…………。」
❑777
「ウソウソ!777いい子だから!そんなコトしないからキライにならないで!」
これ今の仲間たちを喪ったらそうなるかもしれないと暗に言ってるようだよね。
幽鬼だからこそ今の繋がりを誰よりも必死に保とうとしている。 こんないじらしい777を嫌いになんてなれないよなぁ。
❑幡田 零
「あ……ごめん。777を嫌ったりしないよ。」
「……嫌いになりそうなのは……。」
❑777
「ん?わかった。アナムネシスだネ!」
❑幡田 零
「……ええ。そうね。それより、先へ進みましょう。」
「我が主人よ。自分自身に折り合いがつかないか?」
❑幡田 零
「なに?……銅メダル貰いに来たの?」
「アナムネシスの戯れ言が、まだ心に深く刺さるか?」
❑幡田 零
「……そんなこと。」
「迷いは、自意識の維持に影響を及ぼす。辺獄において致命傷となるぞ。」
❑幡田 零
「そんなことわかってる。もう、行かないと。」
楔のように刺さったアナムネシスの言葉。それでもみらいのために辺獄の奥へ。
❑アナムネシス
「あら?こんなところまで追いかけてきたの?」
「ご苦労様ね。でも、どうして?」
❑幡田 零
「……みらいはどうなったんですか?」
❑アナムネシス
「質問に質問で返すのは、あまり褒められたものではないわ。」
「もう一度訊くわね。なにをしにきたの?幡田零。」
❑幡田 零
「そんなの決まってます。みらいを追っているあなたを、見過ごすことはできない。」
❑アナムネシス
「怖いわ。ワタシの魂も刈り取って消滅させるの?いままで他の幽鬼にそうしてきたみたいに?」
❑幡田 零
「……みらいのためなら。」
❑アナムネシス
「あぁ、理解したわ。幡田みらいのためと言いつつ、彼女のせいにしたいのね。」
「自分の願いのために誰かの魂を狩るなんて、罪悪感に耐えられないものね。だから、妹のため、なのね。」
❑幡田 零
「……違います。」
❑アナムネシス
「自分以外のあらゆることを言い訳に、すべてを正当化する。」
「人間らしくて、素敵よ。」
❑幡田零
「……ちがう……。」
❑アナムネシス
「もう、いい加減に認めたらどうかしら?あなたは、幡田みらいをその手で殺した。」
「あなたが幡田みらいのためと口にするのは、他者の魂を狩る罪悪感を、妹に押し付けたいから。」
「そしてなにより、あなたが幡田みらいを助けたいのは、殺した罪悪感をすこしでも軽くしたいから。」
❑777
「ヤメて!零にひどいこと言わないで!」
❑アナムネシス
「部外者は、入ってこないでくれるかしら?」
❑777
「ブガイシャじゃない!777は、零の友達だヨ!」
❑アナムネシス
「友達だろうと恋人だろうと、他人は他人でしょ?当人同士以外は、部外者なのよ。」
レスバつよいアナムネシスさん。プレイヤーが思っている零の欺瞞を指摘してるよね。
身を挺して零を守る777。ボロボロになりながらも立ちふさがる777に、「とっても美味しそうな魂」と襲い掛かろうと迫りかかる。
刹那、宙から振り下ろされた拳がそれを制止する。
❑幡田 零
「小衣さんっ!?どこから!?」
❑不動寺 小衣
「上のほうのエリアや。間に合いそうになかったから、飛び降りた。」
「この瞬間を!どれだけ待ちわびたか!」
「ウチはな、お腹の子供の名前だって考えてたんや!それなのに、一度も名前で呼んであげられへんかった!」
❑不動寺 小衣
「これは……ウチのすべてをかけた、復讐や!」
以前零ちゃんが自分の名前を自嘲していたけど小衣さんからしたらやっぱり快く思ってなかったんやろうね。
復讐を込めた突貫はアナムネシスの反撃で霧散した。
その後小衣、777を倒され残った零さえもアナムネシスの追撃に意識を失ってしまう。
暗澹の中、一つの鏡が映る。
❑幡田 零
「……ヘラクレイトス?もし知ってるなら教えて。ここは、どこなの?」
「この場所は、言わば……魂の内側。」
「すべての真実を受け入れろ。」
「幡田零は、幡田みらいを殺した。」
「己のエゴで誰かの魂を狩る罪悪感に心が折れぬよう、幡田みらいのためだと、自分に言い聞かせている。」
「幡田みらいのヨミガエリにすべてを捧げることで、罪悪感から解放されたいと願っている。」
「我は鏡。鏡の前で偽ることはできない。」
「受け入れ、認め、そして惑わされず胸を張ってエゴを貫けばいい。」
「……なにより、我はアナムネシスの知らない幡田零を知っている。」
「どれだけ幡田みらいのことを大事に想い、大切にしてきたか。」
「その想いもまた、紛れもない真実のひとつではないのか?」
❑幡田 零
「…………。……よく喋るね。」
「普段はそうだ。主人に似て口下手なものでな。」
❑幡田 零
「……でも、伝わった。ありがとう。」
「……私、戻らないと。」
「……いつも、見守っている。我と……我の半身が。」
感想
零ちゃん死すは嘘でした。反省はしていません。
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CRYSTAR -クライスタ- 備忘録13『ベンチさん大活躍』
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