自分から遠ざけておいて不幸だと思っているのを痛々しくて見ているのがきつい。
*当ブログはネタバレを含みます。
本編
セレマを喪い、苦しいほどの胸の痛みを感じながらも涙ひとつ流れない。
本当に自分は壊れてしまったのだろうか。
自嘲的になりながらもみらいを取り戻すためシレンへ。
❑幡田 零
「……もうすぐ、会えるね。」
「……みらい。」
❑不動寺 小衣
「零ちゃん、ちょっと待ち。」
❑恵羽 千
「ここから先、別行動を取る必要性はないだろ?」
❑777
「そうだよネ!みんな一緒のほうがいいヨ。」
❑幡田 零
「どうして?」
❑不動寺 小衣
「ウチら、仲間……というか、友達ちゃうんか?」
❑幡田 零
「小衣さんは、アナムネシスに復讐することが目的のはずです。」
「千さんは、自分が正義だと思う行動を取っているだけです。」
「777は……本人すらついてくる理由がわからない。」
「みんな、目的も理由もバラバラです。」
「私は、いつもひとりでした。」
「父も母も、すでに亡くなっています。」
「仲のよかった友達も、一年前のバス事故で亡くなりました。」
えっ。この子、散々無視したのにすべて悲劇だったことにしようとしてんの。えっ。
❑幡田 零
「私が零なんて名前なのも、きっと両親が、なにもない私の未来を見越してつけたんです。」
❑不動寺 小衣
「そんなわけないやろ。親が子につける名前って言うのはな、軽いもんちゃうんや。」
子を愛せずに喪った人の前で言うセリフでない。まぁ確かにキラキラネームは軽いが……。
❑幡田 零
「でも……私にはまだ、妹がいます。」
「妹のみらいのためなら、私はなんだって犠牲にできます。」
「私自身も……きっと、仲間や友達でさえも。」
「もう、来ないで。」
双子の悪魔の独白。
仲間を切り捨て、精神を鈍麻しきった空っぽの零からは理念は生まれない。
だが、まかり間違って真理念が生まれてしまうよりはいい。
壊れてしまったおもちゃだが、所有者として最後まで見届けよう。
。零を壊そうとはしていたけど空っぽは良くない?そして真理念とは……。
もう来ないでと吐き捨てたせいで天使777ちゃん、ベンチ小衣さん、剣士千ちゃんがパーティから外れます。
その上、守護者を出せません。
雑魚は全て無視して行きましょう。
このゲーム雑魚敵を殲滅する意味がレベル上げと幽鬼の断末魔の思念くらいです。
敵が強くないのでそんなに必死にあげる必要がないです……。
門の前には死んだはずのセレマが。
急に現れたセレマの存在に困惑する零。
さらに倒したはずの愚塔の門番も現れセレマを取り込んでいく。
❑セリオン
「我が求めるものは。」
「汝のすべてなり!」
❑幡田 零
「お願いだから、私を通して……。この先で、みらいが待ってるの!」
えっ。倒す前にまずセレマを助けようとか思わないの?えっ。
❑幡田 零
「お願い……出てきて、ヘラクレイトス……。」
「……。やっぱり、そうですよね……。」
「こんな私のために、出てきてくれるわけがないです……。」
「私が……なにもかも……。自分で全部、手放したのに……。」
「こんな時になって、やっと気づきました。」
「私は、ひとりぼっちになったんじゃないんですね。」
❑幡田 零
「……私が死んで魂になったら、みらいと同じところにいって、会えるかもしれないんですよね?」
「それでもいいかな……みらいは、きっと怒るだろうけど。」
❑幡田 零
「……どうしてここに。」
❑恵羽 千
「……そこの幽鬼が、あたしたちを呼び止めて、頼んだんだ。」
❑不動寺 小衣
「あんまり泣くから、ほとんどなに喋っているのか聞き取れへんかったけどな。」
❑不動寺 小衣
「……なんか、思ってたリアクションと違うな。」
❑幡田 零
「……顔向けできないだけです。恥ずかしくて……。」
❑不動寺 小衣
「だったら、しばらくは隅っこで見とくか?小衣姉さんの大活躍を。」
熱い展開なんだろうけどいつもベンチの人の大活躍って……(失礼)
❑幡田 零
「…………いえ、私も戦います。」
「セリオン」戦
零ちゃんたちの仲直りシーンを大人しく見ていたセリオンくん。偉いですね。
主な攻撃方法はUnknownの攻撃と前方に発射される鎖攻撃と地面から突き上げる鎖攻撃です。
前者は見ていれば簡単に避けられますが、後者は湧く雑魚敵に注視していると被弾しやすいです。
幸いこの攻撃が出る前に出る地面が赤く染まるのでダッシュして離れましょう。
セリオンから飛び出したひとつの魂。
鎖で砕ける魂から零れる記憶との邂逅。
❑幡田 零の母親
「5歳のお誕生日おめでとう。」
「零。それに、セレマも。」
❑幼い幡田 零
「ありがとう、ママ!」
「……ねえ、ママ。どうして、セレマも同じ誕生日なの?」
❑母
「それは……あなたと同じ日に生まれた子犬を、パパと一緒に探したから。」
❑幡田 零
「同じ日じゃないほうがよかったな……。」
「だって、ケーキ2回食べられるもん。あ。今度来る妹の分も合わせたら、3回だ!」
❑母
「……そうね。」
❑幡田 零
「どうしたの?」
❑母
「……いつか、話そうと思っていたの。」
「零……あなたには、産まれてくるはずだった双子の妹がいたのよ。」
「……産まれる前に、ママのお腹の中で亡くなってしまったの。零ちゃんには、まだ難しくてよくわからないか。」
「あなたの妹の名前は、久遠。」
❑幡田 零
「セレマ!」
「ありがとう……。セレマ……。」
「あなたがくれた思い出……絶対に忘れない。」
「……ヘラクレイトス。」
「我が主人よ。再び出会えたこと、心より嬉しく思う。」
❑幡田 零
「行きましょう!ヘラクレイトス!」
「セリオン」二戦目
はい。セレマとの別れ、記憶の邂逅という涙流れる展開を静かに待っていてくれたセリオンくんです。
二戦目とは言え、行動パターンは変わっていないので先ほど通りの動きで問題なく倒せるでしょう。
忘れてしまっていたセレマとの記憶を思い出し、生まれた理念。
仲間たちに今までの態度を謝罪する零。
そしてまた以前のように手伝ってほしいと仲間たちに伺う。
みな、咎めることもなく零を許したのだった。
やさぐ零ちゃんと揶揄されたのはまぁ仲直りできた証左ということで。
感想
ようやくギスギス展開が終わったみたいで本当によかった。
今回、疑問に思った点があるのですが新たに出てきた真理念ではなくなぜセレマの魂が門の前にいたか。
どこがスタート地点なのかは分からないのでなんとも言えないので考察できませんが零たちの最初のシレンが愚塔・愚門でなかったのである程度奥の場所なんだと思っています。
いきなり門の前、しかも自我が完全に確立した存在で顕現できていた時点で何らかの外からの干渉があったのかなと勝手に思っています。
双子の悪魔が壊れそうになった零を助けようとそんな優しいことするかなぁ……。
それとセレマの記憶にある、妹みらいが来るって言い方どこか違う意味合いがあるように聞こえます。もしかしたらみらいは養子なのかもしれません。
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