はいどさんは苦しすぎて心が寒いです。
*当ブログはネタバレを含みます。
本編
天使疾患に苦しむコレットのため一行はまた野営の準備にかかった。
夜が更ける頃にはコレットの様子は落ち着いたようだ。
みなそう安心していた。
ただ一人だけ、ずっと一緒にいた彼だけは違った。
❑コレット
「え?どうしたの?」
❑ロイド
「いいから!」
「怪我してるじゃないか。さっき転んだときだろ。こんなに血が出てる……。」
❑コレット
「でも痛くないから。」
❑ロイド
「え?」
❑コレット
「あ、違うの。あんまり気にならない程度だからってこと。」
❑ロイド
「……コレット、ちょっといいか……?」
ロイドくんだけがコレットの異変に気が付いたのか、それともジーニアスくんは置いといて大人組は知ってた上で何も言ってないのか。
誰よりも近くにいたコレットちゃんだからこの時の彼の優しさが怖かっただろう。みんなに心配をかけまいと欺いていたのだから。
❑ロイド
「熱いだろ?」
このシーン見ているだけでもはいどさんも苦しい。
❑ロイド
「それ、アイスコーヒーなんだ。」
❑コレット
「……え?」
❑ジーニアス
「ジーニアスに冷やしてもらった。」
この時点でロイドくんが嘘をつきながら自分のことを突き止めたと気づき本当に心は凍り付いただろう。
だってジーニアスくんはもう寝てるからね。
それでも縋るように嘘を重ねるコレット。
❑ロイド
「うそ。ホントはホットなんだ。」
「……やっぱり。」
「お前、いつからだ!なんにも感じなくなってるじゃないか!」
ロイドくんがコレットにかける言葉にしてはかなり語気が強い。
一人で抱え込もうとする彼女への怒りと頼って貰えなかった自分への不甲斐なさから。
❑コレット
「そ、そんなことない……。」
❑ロイド
「うそつけ!さっき転んだときにはもう感覚がなかったんだろ!」
二人して転倒したと思っていたが
おそらくロイドくんがコレットを受け止めた際に彼女の傷口に触れてしまったのに何の反応もないことにショックを受けてしまったんだろうね。
❑ロイド
「あんなに血を出しているのに俺が手を握っても平気なんておかしいだろ!」
❑ロイド
「最近お前、メシ食ってないし。」
❑コレット
「食べてるよぉ~。エヘヘ。」
ダメだよコレットちゃん……。
ロイドくんはもう気づいてしまってるのだからこれ以上脆い嘘をついても彼を悲しませるだけなんだよ。
❑ロイド
「それだけじゃないぞ。お前、寝てるか?」
❑コレット
「寝てるよぉ~。エヘヘ。ほら目も赤くないし。」
❑ロイド
「もう、俺にうそをつくな!お前、昔からうそをつくときは愛想笑いするんだ。」
❑コレット
「ち、ちがう……。」
❑ロイド
「俺はそんなに頼りにならないのか?」
イセリアの神子の試練のときにコレットが頼りにしてくれたことがどれだけ彼の救いになっただろう。
自分のせいで村が襲撃されて追放されて、それでも彼は護る理由があったから耐えられたのかもしれない。
❑コレット
「……違うよぉ!だって心配かけたくなかったから……。」
❑ロイド
「……何があったんだ?」
これ以上は彼に悪いと思ったコレットちゃんはぽつぽつと語りだした。
最初の異変は食欲がなくなったこと。そして口に含んでも味がしなくなった。不思議と食べずにいても空腹にならなくなった。
次の異変は眠気というものがなくなったこと。瞼を閉じるだけの毎日。
そして今回の異変はとうとう何も感じなくなった。
それを耐えることを普通のことのように話すコレットにロイドくんは抑えきれなかった。
❑ロイド
「どうして……どうして言わなかったんだ!」
❑コレット
「だってきっとこれが天使になるってことなんでしょ?」
❑ロイド
「これが天使になる!?」
❑コレット
「あ、でも、目は良くなったの。すっごく遠くまで見られるようになったし、音もね、小さな音までよく聞こえるよ。」
「聞こえすぎて……少し辛いけど。」
パルマコスタで化け物されたドア総督の奥さんの声が聞こえたのもそういうわけか。
いつもならロイコレと茶化したが今回ばかりは無理だ。
❑ロイド
「……今まで、俺全然気づかなくて。……ごめん。」
❑コレット
「みんなには……言わないでね。」
❑ロイド
「どうして……!」
❑コレット
「だってせっかく一緒に旅してるんだもん。楽しくしていたいから。」
FF10の死ぬ運命のユウナもそんなこと言ってたな……。笑顔の練習はやくしろ!!
❑ロイド
「……バカやろう。」
悲しいロイコレはいらない!早く幸せになれ……。
なってください……。
夜明け。
次の試練に向かいたくないけど行きますか……。
その前に宿で回復するかな……。
ここは幸福の町ルイン改め絶望の町ルイン。
しいながこどもだちと鬼ごっこしていたところ……!
何も起きないとか言っていた私のためにイベント起こしてくれたのか。すまんかった。
ボロボロになった町の奥には頽れたしいなが。
ジーニアスくんまるでしいながやったみたいな言い方だけどそれはさすがに邪推だ。
❑しいな
「……あんたたちか。今ならあたしにとどめを刺せるよ。」
「今のあたしには戦う力は残ってないからね。」
❑コレット
「ひどい怪我……。先生!手当てしてあげて。」
❑リフィル
「……そうね。でもその前に何があったのか教えてほしいわね。」
リフィル先生は油断しない。冷徹なほどだ。
この街の北東に人間牧場がある。
そこからこの街に逃げ延びたところを匿っていたがそれがディザイアンにバレて襲撃にあった、というわけだ。
生き残りの祭司にモンスターが迫る。
クララって誰だっけと思ったのは内緒。
ドア総督の奥さんです
コレットの説得空しく彼女を突き飛ばしクララはまたどこかに行ってしまった。
❑しいな
「……なんであたしを助けたのサ。」
こういうときロイドくんいいこと言うよね。
少し素直になったしいなからこの街の人を人間牧場から連れ帰ってほしいと頼まれる。
拒絶の選択肢も出たけどにっくきディザイアンに攻撃したいのではいどさんは助けることを選びました。
感想
ここでこう気遣えるロイドくんホント好き。
コレットちゃんはロイドくんに知って貰って逆に元気になったみたいです。
やっぱり心配かけたくないと言っても隠し続けるのは苦しいもんね。
本当だよ!とりあえずディザイアンはぶっ潰そうぜ!あいつらが悪い。きっとそうだ(差別感情)
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